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  • 執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

私は総理大臣になる

娘からの突然の「私は国をつくって、その国の総理大臣にならなくっちゃならないんだよね」宣言。


どういうこっちゃ?と話を聞いていると、体育会系ハードモードの吹奏楽部で高校生と一緒に切磋琢磨する、中高一貫校の新中2になった娘。


高3のリスペクトするパートリーダーに「Wのつくる国は平和そうだよね。Wの国をつくって国民にして」と言われて有頂天。


冒頭の総理大臣宣言につながる(笑)


「あ、じゃあお母さんもWの国の国民にして。確かに平和そう」と言ったらば、

「それは無理。自分で自分の国つくって」と、秒で断られる。


健全な成長を遂げていてなにより。


仕方がないから、母は自分で国をつくって、Wの国と国交を結ぶことにするか。

その提案も秒で断られそうだけれど。


戦争のない平和な国、という言い方をよくするし、平和と陰陽の対をなすのが戦争な気がしてしまっていたけれど、戦争には不戦、平和には別の陰なのか陽なのかを対にすれば、戦争と平和を結びつける必要はなくなるよなー、とぼんやり思考する日曜の朝。


娘の国では、争いごと(戦争)が起こったとしても、その戦争は人が殺し合ったり、奪い合ったりするようなものではなく、きっと平和は保たれるに違いない。


あぁ、ならば、別に戦争と平和、でもかまわんのか。


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