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ファイト

  • 執筆者の写真: medicaproject 医療福祉ライター今村美
    medicaproject 医療福祉ライター今村美
  • 11月26日
  • 読了時間: 2分

更新日:2 日前

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少し前に星つむぎの村の活動で福岡のとある精神障害のある人たちの施設へ移動プラネタリウムを届けにいった。


ドーム型のプラネタリウムに一緒に入って、入口付近で、出入りの誘導やプラネタリウム最中に具合が悪くなった人などの対応にあたるのが主な役割。


私と同世代かちょっと上だろうか(もしくは年下だった??)という年齢の、車椅子の男性が斜め前くらいにいらした。


下を向いて落ち着かない様子の男性には、目の前に広がる星空は見えない。


どんなに美しい星空を目の前に映し出しても、見ようとしない人に見せるのは難しい。


当たり前のシンプルな事実に勝手にちょっとばっかりがっかりしている自分に気が付いて、アホかとツッコミを入れる。


なにを勝手に期待しとんねん?


声をかけるか逡巡するうちに、職員さんの一人が彼のそばにそっとやってきて、天井を指差しながら星を見ようと声をかけられた。


結局最後まで彼が星空に関心を持つことはなく、プラネタリウムは終わった。


たとえ星空に興味がなかったとしても、逡巡する暇があるなら、声をかければよかった。

一緒に星を見ませんか? って言わなかったことに心が残る。


みんながみんな星空を見上げて美しいって思いたいわけじゃない。


それでも、星空はただ美しいから、届く人のところに届けばいいし、私はやっぱり星つむぎの村の活動にふらりと参加しては、届けようとしてしまうんだろう。



星つむぎの村の活動を通じて、医療ケア児や重度心身障害のある子どものいる友人たちが複数できた。


一緒に『「不」自由でなにがわるい?』という本を出すことになった重度障害のあるともっちこと山下智子とも星つむぎの村の活動を通じて仲良くなった。



彼女たちをひとりでたたかわせないぞと心の中から湧き上がってくる思いが、たとえエゴでもおせっかいでも、知るかオラ。


いまできる目の前のDOを積み重ねることは、やりたくてやってるだけだから淡々とDO。


だれも飢えない、だれも尊厳を奪われない、一人でも一緒でも眺めたいときに星空をきれいって眺められる世界は当たり前の前提じゃ、オラ。



 
 
 

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