オイル
- medicaproject 医療福祉ライター今村美
- 10月15日
- 読了時間: 2分

人は老いる
その老いにどう向き合おうが向き合わなかろうが勝手に老いる
なんてことを考えていたら、はたと野田秀樹さんの『オイル』って作品があったなぁ、と思い出す
敗戦直後の日本が舞台だけれど、古代とタイムスリップしながら物語は展開する
オイル→石油→戦争→死→老いる
野田さんお得意の言葉あそびは本作品でもキラリ
ふと思い出して、いつ頃の作品だっただろうと検索していたらば、とある記事で印象に残ったセリフとして、
『どうしてガムを噛めるの? コーラを飲めるの? ハンバーガーを食べられるの?
この恨みにも時効があるの?』 が触れられていて、シアターコクーンで見たあの舞台が瞬時に脳裏に蘇ってきた
あぁ、そういえば、私もこのセリフにハッと息を呑んだんだった
野田秀樹さんの作品は、ある時期片っ端から観た
観ては、毎回脳天ガツーンとやられた
演劇の研究者になろうとしていたけれど、結局はダンス雑誌の編集者になった
演劇研究者の卵からダンス雑誌の編集者になり、医療福祉ライターへ
一見まったく異なるテーマを扱っているようだけれど、実は近しい
人が生きるとは?人が死ぬとは?にまつわるエトセトラ
結局人生ってなんなんよ?というテーマが気になって気になって仕方がないのだと思う
介護の現場もまた、野田さんの演劇に負けないくらい…それ以上に…圧倒的に人が人らしく生きることがなんたるかを問うてくる
だから、おもしろくて、興味深くて、医療福祉ライターなるものをやっている ここに加えて、ラジオパーソナリティなるものも始めたのだけれど、これがまたのびしろしかなくて、愉快。
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