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執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

子どもは親のキャパを知っている。(たぶん)

さぁ、明日はUTMFのおにぎりボラ(ボランティア)だ~とひとり浮かれていたらば、朝方、息子が発熱体になっていることに気が付く。

苦しげな息づかいで、辛そうだ。

体温計で測ると、案の定、39℃超。

ヤラレタ。 ご近所でインフルエンザがひそかに流行っているともいうし、湿疹らしきものも出ているよう。

熱の高さからなんらかの感染症と私も既に保菌者である疑い濃厚と判断し、すぐさまPCを開く。小児科のネット予約と、UTMFのボラに誘ってくれた友人にボラドタキャンの旨を伝えるメッセを送る。

ところが、である。ボラをやるなら出かけねばならない9時頃にはあっという間に37℃台まで下がり、あの苦しげな様子からは一転、元気に遊んでいる。

湿疹と見えたものは、息子が虫刺されや森で遊んでできた傷がかゆくて、ひっかいて全体的に赤くなっていただけだったようで、すっかりひいている。

夫に「小児科、行かなくてもいいと思う~?」と相談すると、「行かなくても別にいいと思いますけど」というので、ひとまず、小児科はキャンセル。

あれ?車も使えるし、これ、もしかしてボラ行けたんじゃ・・・? と思った矢先、「あとでちょっと図書館とプールに行ってきていいですか?」と夫。

このGW、前半はUTMFのボラに続き、日本在宅医学会第20回記念大会が2日間あって、3日間は夫が子守り担当。1,2日は子どもたちは通常通り小学校&森(のようちえん)。3~6日は子どもたちと私の3人は藤沢のぐるんとびーで夫はひとり時間。

夫のひとり時間を確保できるようにとの考慮もした上での計画ではあるものの、これ、どこまでも「私都合」の上に成り立っていることに変わりはない。 夫も私も結婚して子どももできてしまったけど、お互いにずーっとおひとりさまでもおかしくなかった部類の人種だし、むしろ「ひとり時間」がないとストレスが溜まってくる。 フリーランスの私は、子どもと夫を送り出してしまえば「ひとり時間」の確保は容易だ。取材のとき以外の時間は、ひたすらひとりぼっちで仕事をしている。

一方、夫は一日の半分以上会社で働き、週末も仕事が入りがちな私の代わりにがっつり子守りをしていることが少なくない。「ひとり時間」の確保という文脈では、夫婦間で明らかな「格差」がある。 しかも、夫は、「この日は自由にどうぞ」とあらかじめ自由時間がわかっていて、ひとり旅に出かけるとか大きなことがしたいわけではなく、自分がやりたいなぁと思ったときに、プールに行くとか、図書館に行くとか、スーパーに買い物に行くとか、気ままにちょっとなにかささやかなことができれば幸せなタイプの人間であることも重々承知している。 夫のひと言で、UTMFへの未練はすっぱり断ち切ることにして、今日一日は子守り担当に徹することに決めた。 まだ少し発熱体の息子が「ソファーでお母さんのお膝で寝たい」というので、息子を抱えて、手には上野千鶴子さんの『ひとりの午後に』(笑) そのうちうとうとしてしまって、気が付けばなんと2時間も息子と一緒に眠りこけてしまっていた。そういや4月に入ってから、圧倒的に睡眠時間が少なかったもんなぁ。 やりたいことがありすぎて、ぶぉ~んと突っ走っていると、「まぁ、まぁ、落ち着きなよ」という感じで子どもたちが熱を出す。結果的に、私の休息時間の確保につながっていること多々。 しかも、彼らがすごいなぁと思うのは、「私にとって最優先課題」のときには出さず、「まぁ、この時なら、いいでしょ」というときを見計らったようにピンポイントで発熱。 UTMFには今後関わっていきたいけれど、大学院に仕事にあっぷあっぷというときにここにまで手を出そうと欲張るのは明らかにやり過ぎだった(-_-;)

息子の熱もすーっかり下がった。

一日遅れたけれど、今日から子どもたちの顔を見るのを楽しみにしてくれている東京の義母のところへ。(そして、私は日本在宅医学会へ)

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