• medicaproject 医療福祉ライター今村美

読書メモ:桜井なおみ著『あのひとががんになったら - 「通院治療」時代のつながり方 』

桜井さんは、キャンサー・ソリューションズという会社の代表取締役、つまりしゃちょーさんである。

キャンサー・ソリューションズ。 文字通り、がんの課題を解決していこうぜ!と、がん患者の就労支援や啓発のためのイベント開催、がん教育プログラムの提供などなど、幅広い活動から、がんに関する啓発と情報発信を行う会社だ。

桜井さんは設計事務所でバリバリ働く37歳のときに乳がんが見つかった。

その経験からキャンサー・ソリューションズを立ち上げた。

『あのひとががんになったら』は、自身の経験を踏まえ、でも独りよがりならぬ「がん患者よがり」にならない、客観的なデータを交えた情報提供と、がん患者とその周りにいる人たちにとって「こんな情報がほしかったのよ!」とかゆいところに手が届くような情報提供が、ほんわかあたたかい語り口でなされていて、さすが桜井さん、と思う。

がん関連の本や情報には、がん告知を受けて、こころもからだも不安だらけのがん患者さんやその周りにいる人にとって、「百害あって一利なし」というものも少なくない、というのが残念ながら現状だ。ある段階では有効だけれど、まだ受け入れられる段階でない情報というものも多分ある。

でもこの本なら、どんな状況にある、どんな人にの心にも寄り添って、がんと適切に向き合うためのヒントを授けてくれるのではないだろうか。

あの人ががんになったときだけでなく、

あなたががんになったときにも、 そして、まだがんとは無関係と思っているあなたにもおすすめしたい一冊。

最新記事

すべて表示

読書メモ:落合陽一氏の『日本再興戦略』

愉快。痛快。 たまたま駅地下の本屋で手に取った本著。 落合氏の本はちょっと手に取ったつもりが数ページめくるとレジに向かう羽目になって困る。 彼の本を読んでいると、ドーパミンがどばどば分泌されている感じがする(笑) 読中のワクワク感、読後の幸福感ときたら。 脳みそってこんなふうに使うんだなぁ。 真のエリートって、こういう人のことをいうんだなぁ。 悲観論でいっぱいの日本だからこそ、落合氏のような

ワーク"アズ"ライフのススメfrom落合陽一著『超AI時代の生存戦略』

またひとり、友人が「今年いっぱいはがんばるけど、来年度は仕事はもう無理だと思う」という。 わが夫同様彼女の夫も朝は7~8時台から夜は早くて22時、23時、0時なんてのもざらという‘企業戦士’という言葉がぴったりの働き方をしている人の一味だ。 「フルタイムで働いて、家事も育児も全部やっていても感謝されるどころか、'はやく仕事をやめてほしい’」 夫側からしてみれば、そりゃあそうだろうなぁと