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執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

つなぐ人。

このところずーっと小児がんの小冊子づくりのために、土日なく取材やオンラインイベントが続いていたし、情報収集すればするほどポジティブな情報ももちろんたくさん知ることができる一方で、小児がんをとりまく厳しい現状や課題も改めてより深く広く知ることになる。


小児がんの子どもを持つお父さんお母さんからのSNSの発信に、サポーターであるとはいえ、当事者でない私がいいねボタンを押してよいのか、一瞬迷って、でもやっぱり応援の意味で押す。押したあとに、何か静電気のような刺激が走ったような錯覚を覚えて、思わず指先を見つめてしまう。


センシティブなテーマに伴奏しているとき、過敏になりすぎるのは、多分良いところで悪いところだ。パワフルな看護師団体のトップの本をつくるために奔走しているとき、とかとは、どこかちょっとキャラすら違う。


というわけで、自分でも気が付かないうちに、いや気が付いてはいるんだけれども、かなりのセンシティブモード。よって、いろんな言葉や感情を拾いすぎて、いつのまにか一人で勝手にやたらと疲れていたりする。


そんな最中のつなぐ人フォーラム。なんだろう、昨年に続く2回目なのだけれど、なにやら本当にあたたかい場なのだ。つながる人つながる人、みんな本当に温かくて、久々に安心安全地帯にたどり着けたような心地よさ。オアシスかよ、ここは!


GEMSのゲームでコンビになったWEBデザイナーで猟師さん(って、もうこの肩書きにツッコミたくなる)が、「運命的にご一緒できて嬉しかった」と言ってくださったのだけれど、オンラインの空間に「運命的に」みたいな瞬間が何回も生まれるのがつなぐ人フォーラム。


最初に参加したセッションで、お互いの短所を述べ合ってポジティブ変換するというワークをこれまたコンビでやったときには、自分と似たような短所を持つセラピストさんでお互いに共感の嵐。「わがままと自己中は違っていて、自己中は決して悪いものではないのでは? 自己中と自己中は尊重し合って、どちらかが犠牲になるのではない、よい塩梅の落としどころがあるのでは?」という、そのセッションのテーマでもあったニューロダイバシティにつながる対話が生まれて、おーっとなる(笑)


かまたさんの刀愛も、ひるちゃんのひる愛も、ヒイドメさんの大豆・麹愛も、ゆき姐さんのみかん愛も、愛がダダ漏れで、愛がダダ漏れしている人たちってやっぱり大好きなのよねーと思う。


安心して対話ができる安全が保障されたあの場に居合わせることができたおかげで、ずいぶんこころが回復できた気がするよ。たまにはこういうホッとする場に意識的に行くようにしないとなぁ。


さぁ、今週も取材が続くけれど、たくさんよい情報を届けられるように、がんばろう。

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