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  • 執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

どこにだって行ける。

特養で働く知人と話していたら、「離職がハンパない。ひどいありさま」という。

彼女は小学生のこどもがふたりいるので、歩いても行ける距離ということで、その職場で看護師として働いているが、楽しくない職場に居続けるケア職はこれからますます減っていくだろう。

いまのケア職たちは、SNSでつながって、「あら、こんなところに素敵な職場が!」と情報を得て、全国どこでも自分に合いそうな職場を選ぶことができる。

藤沢にあるUR団地の一角にあるぐるんとびーには、全国から若者がやってきて、働いているけれど、ぐるんとびーで働いていれば全国からやってくる見学者、しかも介護看護の世界のフロンティアな人たち!と自動的につながって、そこからぐるんとびー以外の素敵な職場のありさまを見学へ行ったりなぞして、自分の知見をますます深めて広げてワクワクすることができる。

ほかの素敵なところと比較されるのだから、経営者だって自分のところをよりワクワク素敵なところにするための経営努力を余儀なくされる。そして、ますますワクワクを拡大させていく。

これから先、ワクワクできる職場だって人材確保が厳しい時代がやってくる。

つまり、ワクワクできない職場にはとんと働き手がやってこなくなる。

ならば、ワクワクいきいき働ける職場に変えてしまったほうが早い。

というより、おそらく、変えるしか道がない。

職員ハッピー、利用者ハッピー、結果、経営者もハッピー。

そのためには、ワクワク楽しい職場だよ!という情報発信も、これからの介護事業所には不可欠だろうと思う。

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