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  • 執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

人口減は、本当に急な下り坂なのかな?

1900年から2100年に至る200年の日本は、爆発的に人口が増えて、その増えた分がびっくりする勢いで減っていくという、人口推移という点から見れば、かなり特殊な200年だ。これからどんなに頑張って子どもをせっせと産んだところで、まぁ、そんなにせっせと産もうという気になる現状も未来もいまのところ到底考えられないし、現状からの自然な推移でいけば、苛烈な人口減は避けられないものとしてある。

日本の歴史上かなり特殊なこの案件を解決するのに、過去を参考にしようとしても、もちろん参考になることが皆無ではないだろうけれど、たぶんあまり意味がない。

解決法は、いまを生きる私たちの暗中模索のなかにしか、ない。

もっとも、強烈な人口減という急な下り坂は、人口減という視点からみて下り坂なだけであって、もしかしたらほかの視点から見れば昇り坂ということだってあるかもしれないし、そもそも下り坂だと思い込んでいるだけかもしれない。

いずれにせよ、2018年を生きている私は、2100年を生きている人たちに、「まぁ、そんなに悪くないよ。むしろ、結構よい感じ」な未来を手渡したいし、なにより私自身が人生の最期まで愉快に暮らしたい。

といっても、一人勝ちというのもなんかかっこわるいから、「格差から搾取して私は勝ち組」みたいなのではなく、できれば各自それぞれ「なかなかいい感じ」な道をさぐりたいよね、と思う。

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