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精神病院が、認知症を抱える人たちの新たな生活拠点?!

April 17, 2018

 

精神病院(に限らないのかもしれないが)では、落ち着いていて手がかからない長期入院患者のことを「固定資産」と呼ぶ。

 

日本は精神病床の数が世界に類をみないほど、圧倒的に多い国である。
他国がどんどん脱施設化を実現していく中、日本は逆方向へと進み、どんどん精神病床の数を増やしていった。

 

地域の中で暮らしていける人たちが、居場所がないという理由だけで、精神病院に「収容」されているという現実がある。

 

その精神病院も国の施策で新規入院患者を「固定資産」化しづらくなったことや長期入院者の高齢化により、少しずつ病床数を減らしつつある。

 

空床対策として持ち上がっているのが、認知症を抱える人たちを新たな「固定資産」として迎え入れることというからびっくりぎょうてん。

 

認知症を抱える人たちを、住み慣れた場所から離して、「収容」したらなにが起きるか。

症状の悪化は容易に想像できても、イキイキと暮らす姿は残念ながらいまの精神病院のあり方を鑑みても想像しがたい。


でも一方で、「地域包括ケア」「住み慣れた場所で最期まで’その人らしく’」なんてスローガンばかりが美しくて、家族、行政、医療介護施設・事業所、ご近所さん等、地域の資源がうまく活用されていない地域なんて、山ほどある。介護者もろともにっちもさっちもいかなくなっている中で、精神病院という選択肢が浮かび上がってくるのだろう。

ならば、精神病院という選択肢を必要としないような地域をつくっていくしかない。そもそも、精神疾患を抱える人たちが精神病院に長期入院せずに健やかに暮らしていける地域ならば、自ずと認知症を抱える人たちも健やかに暮らし続けることのできる地域になっているのではないかと想像する。

ついうっかり、精神病院を悪の権現みたいに責めてしまいがちなんだけれども、もちろん入院患者さんたちから自由と「尊厳」を奪わず、イキイキと暮らすことを実現しているところだってあるし、地域の中で暮らしていけるよう積極的にサポートしているところだってある。

 

精神医療が患者さんが地域の中で暮らしていくことを軸に置いて、本来の役割を果たすならば、地域にとって大きな資源になるはずだ。たぶん。

 

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