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  • 執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

大きくなったら、なりたいこと。

娘ちゃんは小学2年生になった。 ぴかぴかの1年生になったかと思ったら、あっという間に2年生。

月日が過ぎるのは、はやい。 娘ちゃんの学校には自学ノートといって、自分で自習勉強しましょうというのがある。

強制ではなく、推奨(笑) 娘ちゃんのノートをたまにパラリとめくると、言葉あつめとか絵日記とか模写とか、いわゆる「お勉強」感はひじょーに薄いのだけれど、たまにおもしろいこと書いていたりして、ひとりこっそりウケている。 昨日ノートをこっそりのぞいてみたら、「大きくなったらなりたいこと」が書かれていた。

7つなりたいものがあって、そのうち4つは医療系。

誤)りがくりょほうし → 正)りがくりょうほうし  なんて思わず、脳内で赤を入れる(笑) しんりょうほうしゃせんぎし、って! いったいどこでそんな言葉を覚えてきたんだろう? この7つのうちのどれかになりたいです、と書いてあったけれど、なにも1つに絞ることはない。 パン屋さんで診療放射線技師。 画家で看護師。 美容師で薬剤師で、美容院と薬局経営してますというのだってありかもしれない。 彼女たちが大人になった頃の世界は正直うまく思い描けない。

ただ、ネガティブ要素満載・ディストピアな未来ではなく、アカルイ未来へ向かってほしいから、そうなるためにはいまどんな手が打てるのだろうとは、四六時中考えている。

医療が生活とつながっているものであるということ、患者さんにとって医療は日常の延長線上にあるという、「生活」視点を失わない医療職がスタンダードになれば、「必要悪」とされる身体拘束もポリファーマシーも含めた過剰な医療提供も・・・「あれ?なんでそんなもの必要だったんだっけ?」と誰もが不思議に思う過去の遺物になるに違いない。 そうした意味でも、医療職で美容師とか医療職でパン屋とかっていうのは、悪くないんじゃあなかろうかと思う。 どんな未来がやってくるのかはわからないけれど、「○○会社の○○です」と、ひとつのコミュニティだけに属して生きるというよりは、○○で△△で□□で・・・といくつものコミュニティに属して、いくつもの肩書きを持っているというあり方が、いまよりもっとスタンダードになっているだろうとは思う。 娘ちゃんたちがなりたいものになって、豊かな人生を歩めるような未来は、いま大人である私たちにかかっている。と、同時に、娘ちゃんたちと一緒につくっていく。彼女たちの知恵を借りながら。

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