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  • 執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

サービスが整備されても、そもそも提供する人がいないという話。

八女滞在一週間。今回も恒例の熊本の地域の縁がわ(障がいを持つ人の就労支援や高齢者福祉、子育てサポートなど、地域の困ったを抱える人たちをサポートする事業や団体)巡り。

どこへ行っても必ず耳にするようになったのが人材不足。

介護保険も障がい福祉もサービスメニューは増えた。 増えたけれどもそもそもそのサービス提供できる人材がいない。

ヘルパーステーションはどんどん事業所を閉じ、訪問看護ステーションも足りない。

特養・グル―プホーム・小規模多機能ホーム・・・形態にかかわらず、どこもかしこも慢性的な人材不足。

その最中、熊本に新たに100床の有料老人ホームができるという情報を得る。

どうやら地元の法人ではなさそうなのであるが、そんな大型ホームを運営していくだけの人材をどうやって確保するのか、素朴な疑問がわく。

どんな「ホーム」ができるのか、気になるところだ。

「収容所」ではなく、一人ひとりに応じたケアがなされる「ホーム」であることを願う。

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