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執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

富士北麓のキャンサーズナイト。

昨日の富士北麓緩和ケア研究会は、ご自身がん体験者で、政策提言にもガンガン関わっていらっしゃる山梨を代表する、否、日本を代表するがん患者活動家のお一人・若尾直子さんをお迎えしての公開勉強会。さすが、山梨県のがん医療のことがよくわかる!

若尾さんのお話からは、自身にとって最適な医療を受けるためには、受け身の姿勢ではなく、自身の抱えるの不安や悩み、やりたいこと、やってほしいことを整理して、言葉で伝える努力をする賢い患者になること、患者力が大事ということを再認識。

そして、富士北麓地区にお住まいの皆さま、富士吉田市立病院は、放射線治療も受けられる地域がん診療連携拠点病院だって知ってましたか~? しかも、相談支援窓口に、とーっても信頼できるがん看護専門看護師さんがいらっしゃいますよー。がんと診断されて、治療のこと、生活のこと心配なことがあったら、まずは富士吉田市立病院のがん相談支援センターに行ってみましょう。近くにこんな素晴らしい医療資源があるのに、使わない手はない!

さて、今回の研究会、若尾さんのお話が素晴らしかったのみならず、研究会のメンバーが次々と個々の活動をスタートされる発表を!

★6月23日(土)13~15時 赤池薬局 『おしゃべりば あ・か・い・け』 富士河口湖町の健康サポート薬局「赤池薬局」さんがおしゃべりばをスタート。テーマは、「便秘」。

★7月29日(日)13~16時 まつや

幸カフェ ~富士山のふもとで話そう がんのこと~ がん性疼痛看護認定看護師、緩和ケア認定看護師がナビゲーターとなって、悩みや気持ちを表現・相談し合える場に。 参加条件:がんと言われたことのある方、ご家族やパートナーががんと言われたことのある方 会費:200円

さらに、がん相談支援センターの看護師小池さん、ご実家が山中湖の民宿ということで、なんと泊りがけのイベントを企画♥

『キャンサーズピクニック』@山中湖 COROCORO

6月30日13時スタート~7月1日(日)15時 

1泊3食コース:一人8800円(小学生3500円、幼児2000円。中学生から通常料金)※有料以外のすべてのプログラムに参加可能 日帰りコース:6月30日一人2500円(子ども無料) 

       7月1日:一人2500円(子ども500円)

お問い合わせ:cancerspicnic@gmail.com / TEL:042-316-5066

プログラム内容:ストレスリリースストレッチ、乳がんおしゃべり会、見て聞いて触って体験会(乳がんの術後を体験)、子宮系のがんおしゃべり会、色と香りのアトリエ(色と香りで心をマッサージ)、ばらんすけあストレッチ、フラワーリース製作(有料:材料費込4000円) と、もりだくさん!0歳児~乳幼児はベビールームで見守り、幼稚園以上はキッズプログラムあり。子どもも楽しく、ママも安心して参加できるのがありがたい!

ちなみに、今回の研究会で一番嬉しかったのは、近辺の複数の施設へ訪問診療されているメンバーの歯科医師の先生が、「『やわらか羊羹』はどこで買えるのか」と聞いてくださったことやも。「おいしくて食べやすいと好評で、訪問している施設でも紹介したい」とのこと。

『やわらか羊羹』は、京滋摂食・嚥下を考える会が考案した和菓子で、子連れ取材中にぐるんとびーに遊びにいらした考える会の山下和典さんにサンプルいただいて以来、おいしさとのどごしに惚れ込んで、勝手に普及活動に勤しんでいるわけですが、こんなふうにつながっていくのが一番嬉しいよね。こういうことのために、「全国の先進的な取り組み」ってやつを追いかけているといっても過言ではないかも。

富士北麓地域がじわじわと動き出した感大の昨夜の富士北麓緩和ケア研究会でした。

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