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執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

インフルエンザ日和

年末年始、インフルエンザBがわが家を襲う。 私自身はこれまでの人生においてインフルエンザというものにかかったこととがなかったため、すーっかり「インフルエンザはかからないもの」という根拠なき自信が生まれていたのだけれど、息子3歳にしてあえなく陥落。 その後、時差があって、なんと娘もインフルエンザBを発症。時期からすると息子からの感染ではないところがミソ。要は免疫力が高ければすぐ近くでウイルスが猛威をふるっていてもかからないけれど、免疫力が落ちていればあえなく陥落する。 そして2カ月弱。なんと息子今度はインフルエンザA。インフルエンザ=かからない=ワクチンは打たなくていいか、でここまできたけれど、インフルエンザワクチンを打つか否かについては検討(文献あさる)必要ありという結論に達しました、ハイ。いまさらですが…(-_-;) もっとも目下発症したばかりのAの経過はまだこれからなのでわからないけれど、インフルエンザBに関しては、確かに40℃近い高熱が出る恐ろしさはあるものの、インフルエンザ脳症のような合併症さえ引き起こさなければ、自然経過でも十分対応できるなとの印象も。 といっても、雪の多い地域に住んでいて、取材に行けなくなる可能性大なこともあり、インフルエンザシーズンは仕事をあまり入れないようにしている時期とちょうど重なる。つまり、そもそも自然経過を待てる状況下だからこそ、ワクチン接種も「しない」という選択ができているという前提ありき。 それぞれの経緯の詳細を見てみると・・・ 年末年始、東京の義母宅で発症した息子は休日対応の医療機関でBの診断を受けて、タミフルを処方。飲み始めた翌日には解熱してケロリ。 一方、娘は1日目37℃台→2日目平熱→3日目にして39℃台の高熱という経緯。クリニック受診と診断までに時間を要したこともあり「いまさらタミフル使ってもね」というかかりつけ小児科医との合意のもと、一切薬なしで自然治癒。40℃近い熱は一晩だったものの、4日間くらいはのらりくらりと熱が上がったり下がったりを繰り返し、社会復帰(小学校登校)まで1週間はきっちり。 フルタイムで働く親にはインフルエンザはやっぱりなんとしてでも避けたい病気であることは想像に難くない。 今回息子は発症の翌日には診断ができているわけだけれど、かかりつけ小児科医も「薬はどうする?熱は4~5日続くだろうけれど自然治癒する病気だからどちらでもいい」と言ってくれたことだし、薬なしの経過観察を選択。 ついでに「先生はワクチンについては受けたほうがいいと思いますか?」と聞いたらば、「今年は感染者が多い分、インフルエンザ脳症も報告されている。タミフルにはインフルエンザ脳症を抑制する働きはないから、ワクチンを受けてインフルエンザにかかりにくくすることはインフルエンザ脳症の予防にはつながる。といってもワクチンを接種してもインフルエンザにかからないわけではない。可能性として高まるということ。ただ、毎年受けていれば抗体が強まるからかかりづらくはなる。現にこれだけたくさんのインフルエンザの子どもたちと接触していても私はかかっていない」との返答。説得力はあるな。 リンパをぼこぼこに腫らした(←これもこれでこわい)息子の額をなでながら、来年はワクチンを打つべきか否か。ワクチン接種の問題は親にとって結構悩ましい問題だ。と思う。インフルエンザに限らず。

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