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読書メモ『わたしが障害者じゃなくなる日』

執筆者の写真: medicaproject 医療福祉ライター今村美medicaproject 医療福祉ライター今村美

脊髄性筋萎縮症という筋肉が衰えて行く難病により、人工呼吸器や車いすを使って生活をする海老原宏美さんのご著書。


脳性まひである私の友人・ともっちさんこと山下智子同様、24時間365日全介助を受けながら、自立生活(介助者のサポートを受けながら、家族等と離れて一人暮らしをすること)を送る海老原さん。


ついつい”健常者”だと自分を思っている私たち…少なくとも私はつい「えらいわね。おうえんしているからね」目線で”障害者”を見がち。


でも海老原さんはきっぱり言う。

「でも、おうえんなんていらないの。わたしはがんばる必要はないのです。

どんな障害があってもくらしやすくなるように、あきらめなくてすむように、社会ががんばらなきゃいけないのです」


ほんと、がんばんなきゃなんないの、むしろこっち。


ともっちさんにも感じることだけれど、海老原さんのこころの自由さときたら。

窮屈な私のこころよりも、ずっとずっと柔軟でしなやかで強くて自由。

障害があるのはどちらなんだろう?と、疑問に思えてくる。


「障害は乗り越えるべきものではなく、「共にある」もの。」


障害は、「乗り越えなければいけない不幸」なんかじゃない。


「わたしは決して不幸ではありません。」って、自信を持って言い切れてしまう海老原さんがかっこよくて、もう本を読み始めた最初の頃から、彼女のことが好きになってしまう。


「だから「障害があってたいへんでしょう?」という人には「いっしょにたいへんな思いをしてみようよ」って誘いたくなります。

「いっしょにどうぞ。おもしろいよ」って。」


海老原さんからのお誘いに、みんなもぜひのってみてほしい。

まずは、彼女の本を読んでみてほしい。


いっしょにおもしろがる醍醐味を知ってしまったから、私はともっちさんといっしょにいて、彼女の本を書こうとしている。








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