確定申告をあとはオンラインで提出すればOKなところまでようやく終えられたので、忘れないうちに先週のレポート。
このところ複数の介護関係者から「福岡なら絶対見学に行くべき」と耳にしていた、”なごみの家”。

一軒家である小規模多機能”なごみの家”と、団地に入っているサテライトの”なごみの家しかた”へ見学へ行ってきました。
代表の宮川さんは「会ったらわかるけど、ずるいんですよ」と聞いていたので、「なるほど!わかる!!!!」と思わず心の中で頷く。
なごみの家しかたが団地の一角に入ってから、それまでヤンキーがたむろし(ヤンキーって言葉自体がもうすでに懐かしいレトロな言葉かもしれんが)、飛び降り自殺を図る場として知られ、昼間でも安心して外を歩けないことで地域でも有名だった団地をば。団地をば!!
ほんの10年で、いまや子どもたちや赤ちゃん連れのママが安心して外で遊べる団地へと変えたNPO法人なごみの家の代表である宮川伸吾さん。
「当時は暇だったんでしょうね。ヤンキーの喧嘩を止めるのが日課でした」と、”喧嘩”とはおおよそ縁遠いやわらかな口調と笑顔でおっしゃる。すごいことを成し遂げていらっしゃるのに「いえいえ、僕は…」とむっちゃ謙虚な感じと、語られる内容とのギャップたるや。
スタッフは団地に住む住民。引っ越しなどの自然な理由以外は離職がほぼないというのも、離職率の高さと人材不足に常に困っている介護現場には珍しい。
(この秘訣はまた深掘りに行かせてください!)
いい人オーラがにじみですぎて、むしろこれは戦略なのか??と疑いたくなる勢いだけれども、スタッフの方が「声を荒げたり怒ったりするところをみたことがない」とおっしゃるくらいなので、多分本当にいい人。
出してる成果とご本人のほんわかお地蔵さんな雰囲気とのギャップ萌えでファン続出している模様ですが、なごみの家の次にお伺いした福岡市認知症フレンドリーセンターのセンター長である党一浩さんの「朴訥詐欺」の表現に、本当に愛されキャラでいらっしゃるのだなと深く納得。
さて、認知症フレンドリーセンター。
福岡市は、なんとすべての小学校4年生にユマニチュード講座を実施するなど、「認知症フレンドリーシティ」を目指した取り組みに注力する街。
いいなぁ、うちの市外の小学4年生にもやってほしかったよ。
認知症フレンドリーセンターは、その大事な活動拠点でもあり、入口から認知症フレンドリーな設計に。かつ小洒落ている。
認知症の人にやさしい設計を極めると、おしゃれで快適な空間になってしまうものらしい。
英国スターリング大学認知症サービス開発センター(DSDC) より、認知症デザイン認証で最高峰の評価である「ゴールド認証」も。公共施設での受賞は国内初とのこと。
海外からのお客さまも多くいらっしゃる拠点となっていて、福岡という街のPRとしてもso good 。
もちろん、認知症のことを学んだり、語ったり、さらにはユマニチュードについて学ぶ講座もあり。
VRは実際に体験させていただき、認知症の人の視野がいかに狭く、特徴的なものになっているかを痛感。想像以上に視野が変わることを知り、なるほどもっと前にこの体験をしていたら、接し方もより配慮できたに違いないと思う。
センター内を案内くださった、スタッフで若年性認知症支援コーディネーターの牧之瀬潤さんのわかりやすい解説付きで、認知症フレンドリーセンターも大いに堪能させていただきました。
ユマニチュード講座、受けたい!
美味しい海鮮丼に始まる愉快な学びの旅をアテンドしてくださった株式会社IDOの本間さん、見学を受け入れてくださったなごみの家の宮川さん&スタッフのみなさま、認知症フレンドリーセンターの党さん&牧之瀬さん&スタッフのみなさま、ご一緒してくださったIDOスタッフのみきさん、花田俊介さん、本当にありがとうございました!
この旅のきっかけをつくる一本の電話を入れてくださった株式会社IDOの井戸和宏さんにも多謝。(その大元の旅の企画者でいらした高橋恵子さんにも!)
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