私には重度障害のあるバギーっ子(電動車椅子ユーザー)の小学生の友人がいる。
控えめに言って、笑顔がむっさかわいい男の子だ。
ある日事件は起きた。
お迎えに行った彼の母親は小学校の下駄箱で、ぷんぷん怒っているクラスメイトの女子3人に囲まれた。 「あのさ。ぜんぜん黒板係の仕事やってないんだけど。」
母親だってうっかりしていた。できなくってもまぁ仕方がないだろう、と。
でも女の子たちは「できないとか、ないから」と言うてきたのだ。
黒板にはどう考えたって手が届かないのに、だからってできないってことにはならない。
障害があるとかないとかで特別視しない、ちゃんと黒板係やってよね!という、そのフラットさにしびれる。
別の日の帰り道には、一緒に帰っていたお友だちに、茶色やグレーの煉瓦が敷き詰められた道のグレーのとこしか踏んじゃダメゲームをしようと誘われたという。
えぇっと、4輪の電動車椅子ですが??
結論、ガッタンガッタンしながら大爆笑の帰り道になったとさ。
なんだよ、その柔軟さは!
いちいちハッとさせられてる、こちとら大人の不甲斐なさよ。
あーあーあー、むっさくやしいし、かっけぇなぁ、子どもたちは。
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