余命3週間と宣告されたら
- medicaproject 医療福祉ライター今村美
- 4月3日
- 読了時間: 2分
余命3週間と宣告されたジョージアが主人公の映画『ラスト・ホリデイ』。

朝の瞑想会を主宰されている方が夜の月初会をやるよ〜というので、その課題映画だった『ラストホリデイ』を、大急ぎでネトフリで鑑賞。
2006年の映画だから、随分と昔の映画が課題映画に選ばれたものだけれど、主宰者の意図はわかる。
さて、ジョージアは、経営が傾きかけているデパートの販売員。
自分の願望はPossibilityノートの中に秘めて、現実世界ではガマンガマンの、世界中どこにでもいそうな、ちょっと引っ込み思案でやさしい女性だ。
そんな彼女が余命3週間と宣告をされて…
さて、もしわたしが余命3週間といま宣告をされたなら?と、もちろんこの映画を観た人はすべからくこの問いを自分に課すことになるに違いない。
思い浮かんだのは、2つ。
1つめは、遠距離結婚中の夫に3週間仕事を休んでもらい(さすがに妻が余命3週間と聞いたら、あのTHE昭和マインドの会社でも3週間くらいは休ませてくれるだろう)、子どもたちと一緒に日本中(海外でもいいんだが)を旅してまわる。美味しいものたらふく食べて、温泉に入って、たっぷり寝る。で、毎日大笑いして過ごす。
2つめは、もう死んじまうから遺書となる『「不」自由でなにがわるい』を買ってくれ、映画化してくれ、教科書に載せてくれ!って宣伝しまくる!
本の主人公のともっち(山下智子)さんにスポットライトをあててもらい、障害者制度を変えようぜ!いまの時代に合ったカタチに!!って訴える。
介助者付き就業が可能になって、重度障害があっても制度を使いながら、自分で働いて、お金を稼げる社会の実現。
近年、仕事と介護の両方を担う「ビジネスケアラー」が増加し、その経済的損失は9兆円以上、介護離職による経済的損失は1兆円とも言われている。家族自身に強い希望がある場合には別だけれど、家族が介護を担うことで社会的に孤立していき、当の本人も家族もみんなが苦しくなってしまうよりも、介護はプロフェッショナルに任せて、家族も仕事を良好に続けつつ、無理なく両立。そして、当の本人も仕事をする。そう単純な計算式ではないにせよ、介助者付き就労で稼いだら、税金で納めてもらったらいい。
さて、次の月初会までの課題は、余命10年だったらやりたいことリストのうちの1つを実際にやるということと、遺言動画を撮ること。余命3週間だったらやることがすぐに浮かんだけれど、余命10年だったらやることを1ヶ月内にやろうとするとなかなかにむずかしい。さて、なにをやろう??
あなたなら、余命10年だとしたら、なにをやりますか??
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