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  • 執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

伊豆珍道中。

更新日:2023年7月19日

2日間に渡る伊豆でのとある企業さまの取材。


クライアントさまから送られてきた通り、GoogleMAPさんに従って車で向かう。

と、最後の最後、どう考えても違うよね??な山奥に連れて行かれ、途中でなんとか狭き山道をUターン。「分岐点のところにあったあの場所がきっと今日の取材先の会社だろう!彷徨ううちにもう5分前!!急がなきゃ!」と、急な坂道になっている「そこ」へ入ろうとした途端…う…動かない…


なんと車が敷いてあった金属板に引っかかってスタック。

動こうとするとガリリリッ!

ひぃぃぃぃ。心の中で叫ぶも、いや今は車よりもクライアントさまに連絡せねば!と大慌てでTELし、状況説明。


一方、通りすがりの軽トラに乗っていた、一部始終を見ていたおっちゃんは、目的の会社だろうと勘違いしたところのおっちゃん(取材先と同業者ではあった)に声をかけて、状況を説明してくれる。すると、単に通りすがったのか、どちらかが呼んでくれたのか、もう一人おっちゃんが登場。


「◯◯っていうところに取材に来たのですが、ナビにこの山道の先に連れて行かれてしまい…もしかしたらここかなと入ろうとしたら動かなくなりました…」とおっちゃんらに説明していると、「あーその会社ならよく知っとる。連絡してやるけ」とみんなどうやら取材先の社長らと顔見知り。車の下に板を挟み、ショベルカーで救助活動の一方、別のおっちゃんが取材先の社長にケータイで電話を入れてくれるという見事な連携プレイ。

通りすがりのおっちゃんら!!本当にありがとう!一人じゃもうどうにもならなかったよぅ。


結局おっちゃんから電話を受けて、取材先の専務が様子を見に来てくれる頃には車も動く状態に。何度もおっちゃんらに頭を下げてお礼を言う私に「はよ、行けし。お前あのまま先まで行ってたら火葬場だったぞ。バカか。そいつの後ろをついていったらいい」と口は悪いけれど、目の前で困っている人間がいたら、当たり前のようにサクッと助けてしまうおっちゃんらの人情に感謝しつつ、後にする。


専務の誘導でいざ目的の会社へ。20分の遅刻となったものの、怒られることもなく、1日目の取材を終える。

取材後もちょっとした珍道中はあれど、そこは割愛(笑)


さて、2日目は夜中から大雨で、伊豆地方には大雨と土砂災害警報…って…

一体なんなんだー!と思いつつ、2日目も遅刻するわけには行かないので、張り切って早めに出たら、20分前到着。


そうなのよ、通常ならば超小心者の私は時間にはかなり余裕を持って取材に挑むのよぅ。

1日目だって、Googleマップちゃんが正しい場所を示してくれていたら、20分前には着いていたはずなのよぅ〜と言い訳ですが。原稿料より修理代の方が高いかもしれないなんて、そんなこと考えちゃだめよね、えぇ。(遠い目…)


さて、2日目も無事取材を終えて、帰ろうとすると、見送ってくれていた事務の女性から「名刺の裏の写真って…」と思わぬ声かけ。

私の名刺の裏には、もう6年生になる娘が2歳のとき、一緒に住み込み取材に行った有料老人ホームで仲良くなったご入居者の女性との写真が掲載されている。最期の大切な時間を共に過ごしたその方からは親子でたくさんの学びをいただいて、今も私の母親くらいの年代のその娘さんとは交流が続いている。そのことをかいつまんで説明すると、「やっぱり!この人は何かを知っている人だ!と思って。私、以前は介護職で。認知症ケアをやっていたんですが、本当に大好きだったんです。未経験で入った2日目に、下半身中大便にまみれた人を洗うというのを経験したんですが、でもちっとも嫌だとは感じなくて。本当は、あれ、なんでしたっけ…子どもも高齢者もみんな丸ごとケアする…フジ…」と想定していなかった答えが返ってきて、心の中で“いえ、何も知らない者ですが確かにあなたが知りたいことに関しては、少しは何かを知っているかも”と返答しつつ、「富山型ですか?」と答えると、「そう、富山型!」と返ってきて、介護談義に花が咲く。


が!!下半身大便まみれって…しかも2日目で未経験者にそのケアを担当させるって…とムッサブラックが匂いがして、思わずツッコミを入れてしまったけれど、それをちっとも苦に感じないどころか、介護が好きで仕方なかったという彼女は、かなり稀有な天才肌の介護職だと思われて。「今はこの会社で必要とされる役割をしっかり果たしたいと思っていますが、いつかまた介護職をやりたいんです」という彼女と、LINE交換をして別れる。


最近はオンライン取材が増えたけれど、リアルでなければ起きない化学反応はあって、今回だって、オンラインで社長や専務、担当者にインタビューするだけだったら、彼女とは出会えなかったのかもしれないのだ。


ただ単に取材へ行って返ってくるだけで済むはずのお話が、犬も歩けば棒に当たるように、珍道中な旅になってしまう自分にはとんと呆れてしまうけれど、たくさんのひとの人情に触れてしまえる旅は、そう決して悪くはない。





旅の最中にほっとひと休みしたカフェで。

わさびサーモンクリームチーズサンドもコーヒーも美味し。

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