この人ほんとすっげぇな!と思っている編集者の
「一流の物書きになるには、性格が悪くないとアカン」との文章を読んで
じゃあなれるな、一流に
と、再確認した自分の性格の悪さ!
いいんだ
一流の物書きになれるのなら。
一流の物書きになるのに必要なら。
と思っていた矢先、
糸島にある本屋アルゼンチンで入手した近藤康太郎さんの『三行で撃つ』。
なんでいままでこの本を手に取らずにここまで来れちまったんだろう??
この本には
「つまり、善く、生きている人。それが、いいライターだ。
いい文章を書くとは、畢竟、いい人になることだ。」
と書かれていた。
両者は、正反対のことを言っているようで、本質的には同じことを言っている。
同じことを真逆の言葉で表現できる文章のおもしろさよ。
銃の代わりに言葉を放てる、ライターという業の深い仕事を生業にできているというのに
友人が「私の本を書いて」と言ってくれなかったら、
本を出版するってことにならなかったら、
これほどまでには「書く」に向き合わずに、また数年を過ごしてしまっていたかもしれない。
そんな自覚もつもりもさらさらなかったけれど、かつての書くことへの真摯さや誠実さがいつの間にかかすんで、いかに惰性で書いていたかを思う。
言うてることの一つひとつが丹田から納得できて、こころから「この人の真似をする」と思えた一冊。
ギリギリの際でこういう一冊と出会えてしまう強運。
コメント