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March 18, 2018

東京へ取材へ行くと、黒いリクルートスーツに黒い靴に黒いバッグを持った就活生の姿を多数見かけて、あぁ、今年も就職活動の時期がやってきたのだなぁと思う。

大学時代に一年間休学して、イタリアで3ヶ月語学学校に通っていたことがあるのだけれど、住んでいたシェアハウスには同学校の事務をやっているオーストリア人の同年代の女性も住んでいた。

たいていの学生は2週間程度の滞在なので、長く滞在する私と彼女は自然と親しくなっていった。イタリアに来る前はイギリスでカフェのバイトをして働いていて、英語とイタリア語とドイツ語が話せる彼女は、私が当初1年間滞在予定だったイタリアからイギリスへ移ろうと考えた時、「aupair(部屋食事ちょっとした賃金を提供してもらう代わりに家事やベビーシッターを行う)やったらいいよ」とアドバイスをしてくれた当の本人でもある。

私がイギリスへ旅立つ時に、彼女も語学学校を辞めて、一緒にイギリスへ。しばらく元彼だか彼だかと過ごした後、オーストリアへ帰った彼女は、1ヶ月後、ルフトハンザのフライトアテンダントの研修生に選ばれてドイツにいた。

イタリア滞在中も、フランスやドイツ、スイスといった近隣国から、学生だけでなく、金融系の人やら医者やら技術職の人やら、日本ではいわゆる「サラリーマン」と言われるような人たちも、2週間ほど観光を兼ねて滞在して、言語の親和性からかさくっと語学をマスターして帰っていくのを多く目にした。彼らにとっては自然なことのようだったけれど、日本で2週間まとまった休みが取れて、こんな時間の使い方できている「サラリーマン」いたっけなぁと、オーストリア人の友人の働くことへの柔軟さとともに、日本との違いをまざまざと見せつけられたような気がした。


非正規雇用の占める割合が増え、終身雇用も困難になり、転職も当たり前。昔とは会社のあり方も大きく変わってきているのに、リクルートスーツと新卒採用の風物詩は何十年も変わらずに続いているのだなぁ、中身も変わっていないんだろうかと、誰から見ても「就活中」とわかる学生さんたちを見てなんだかもやっとしてしまう。

よく考えてみればリクルートスーツを着たくないばっかりに、夫に「あなたの人生も変な道ばかり通りますよね」と言われてしまうような道を歩むことになってしまったんじゃあなかろうか。

リクルートスーツが没個性だとかそんなことはどうでもよくて、「...

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